たつるタンの本

健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテーマ21)
やっぱこの人のは読むと面白いなあと思う。ライフスタイル雑誌についての感想を聞いてると、ku:nelみたいなまあ世界の端をつきました、みたいな「控えめにわかってる」系の雑誌でもちょっと苦手だなあと思っているのはライフスタイルを誘導する姿勢への恐怖だなと納得。でも、たとえば雑誌の提供するストーリーや、ブームがあったとして、それを↑今ここでやったみたいに分析する暇なんて人生にはないな。メディア批判なんてどうでもいい。なんか今は大学でもメディアリテラシーなんつってメディアの嘘を見抜け的な講義がなされるんだけど(出てなかったけど)、メディアが人々に実質与える影響はどのくらいなのかしら。商業であるという以外のものはあるんだろうか。健全な感性をした人はインスパイアされたりとかはないと思うし、周りにも雑誌を愛読している人なんてほとんどいない。でも、さすがに雑誌作る側もそんなにバカではないと思うから、ストーリーを提供しているんだけどその虚構性はあらかじめ共有されている…のかな。となるとなんでストーリーという嘘を共有することが必要なんだろう?個人的には嘘は平気で、状況をからかうのは好きなんだけど、「全体に向けて発信されたストーリー」は、嘘なのに嘘を嫌っていて、非常識ぶっているのに常識ぶってもいて、・・・話がとりとめもなくなってきたぞ。まあ、活字っていうものが特別視されることにたいして不思議感があるってことです(まとめになってない)。とはいっても言葉には力があるけどね。人のフックのかけ方って結構言葉によるものも多いし。まあ、タバコの灰の落とし方とか手を口に当てて笑いをちょっと耐えるしぐさとか歩き方のリズムなんかでたやすくフックをかけられることもあるけど。
で、内田さんはやっぱ凄いね。春日さんも。付箋紙つけすぎてコメントできないや。9月は内田さんのトークショーがあるので非常に楽しみ。