恋心

櫻の園 白泉社文庫はやっぱり何度読んでも名作で、またじーんときた。特に第一話は何度読んでも。
高校生の頃の恋心を思い出してみると、今のように即物的(てわけでもないけど)ではなかった。というか今もかなり慎重だとは思うんだけど、櫻の園第一話で言われるような「本当に好きで好きでたまらなかったのよ…」というような感情はここ数年、ない。(私の大学生活の貧しさよ!)これが歳をとるってことなのかなー。それとも頭が家庭モードに入るってことか?(まだ、まだ、まだ。)10代の頃は、たとえば夫の両親の面倒を妻がみる、みたいな話を聞いても「好きな人と夫婦として一緒に住めて、その大切な人を産んでくれたお母さんやお父さんのお世話ができるなんていいな、羨ましい」と思っていたのに、今じゃ「まあ、そんなことは起こらないな」なんて思っている。そんなふうに思うようになるなんて知らなかったけど。