はあー

履歴書など書いていると、自分の字とつきあわねばならないので疲れる。おパソコンさまさまな昨今、なぜ直筆で書かねばならぬのか。
私は、この人の字は嫌いだ。と思ったら、けっこうその人との仲がよくならない。逆に、この字はすごい好きだ。と思ったらそれが人間的尊重まで高まり、仲良くなれたりする。これまでも字の相性が合わない人とやがて離れることは多かった。相性が合わない人の字を検証してみたら、やっぱり嫌いな字だった、ということかもしれない。でも字が好きな人と別れたことはない。
好きな字は、静かに天真爛漫そうな字だ(どんな字なんだ。)。ミミズに酷似した字を書く男性はたまにいるが、そこまで汚いともう、なにか畏怖の念すら感じる。女性でもごくまれにいるが、驚嘆する。彼らのために、パソコンが普及して本当によかったと思う。
ところで、なにかのカードを作るときは、裏に署名が要る。が、あのツルツルの面にうまくサインをすることが、難しい。身構えすぎなのか。不当に緊張しながら書く。うまくいった!と思えた試しがない。カードの裏のような字ではいつか自分とも仲違いしそうである。
あー、朝っぱらから暇人だなあ。まあ、いいや。

【長所】ところで履歴書に、長所欄がある。長所、ない。聞き上手だと言われたこともあるが、それは話すのが苦手だからウンウン、と聞いてるだけ。また、話したいこともない。
お世辞にも有用性がある人間とは言い難い。ちょっと秀でているかなと思うのは、人の誕生日なんかをやたら覚えること。月の終わりになると、「来月は○○さんと△△さんか‥」などと思う。(ちなみに今日もMさんの誕生日。)私の誕生日を覚えている人はやたら少なく、数人のごく親しい者のみ。親は二十歳の誕生日を忘れていた。祖父母にとっても、私の誕生日は孫5人の中で一人だけ離れている(2人は2月、2人は6月、に集中。)ので、忘れ去られやすい。まあ、お正月にカレンダーに書き込んでおいたから今年は忘れさせない。
あと、どうでもいいことを記憶する能力も凄い。聞いてないようでいてひっそり聞いていて、飲みの席でオフレコ的に聞いたこともすっかり覚えるし、友達のお父さんに関する小ネタなども頭から離れない。グリンピースが嫌いで豆ご飯から取り除くとか、毎日でもいいくらいカレー好きとか…友達のお父さんの食の好みなんて、最もどうでもいいことに分類されるだろう。でも、一人の人が大勢に向かってアナウンスするときに、記憶力が保てない。それゆえ中高のときなどは「先生が持ってこいってゆーたやん」的な小物やプリントをしょっちゅう忘れ、小2のときなんて「あと一回忘れたら進級させないから」とまで宣言された。はー。