土曜日(ぶっちぎる)

26日になったばかり。
姉と姉友とご飯食べてた。女の子食べは楽しい。ほんまにこういう時間が好きでしゃーない。アホなこと言いつつ、ほがらか夕食。姉友のYちゃんは結婚しとうけど、妻!って感じちゃうし。はあ。女の子好きじゃ。


吉田秋生の『カリフォルニア物語』で好きなシーンはカリフォルニア物語 (4) (小学館文庫)の、深い傷からともかく立ち上がった主人公ヒースが子ども達にバスケを教えているところを、彼と同じアパートに住む男2人が、マフラーを首に巻いて「ニコニコ」「ぬくぬく」「オジンくさ?」「やっぱり?」と超ぬくぬくした顔で見よるところ。ほんまに小さなコマなんやけど。その男たちはもう中年やけど、腕っ節は強く、ここぞというときは防衛のために攻撃する。けど全然血気盛んではない。かなりの落ちつき。おじさんかくあるべしという感じだ。


フラワー・オブ・ライフ (2) (Wings comics)

フラワー・オブ・ライフ (2) (Wings comics)

真島のいう「プライスレスな贈り物」は、・・・「異性に酷い言葉を投げつけていい権利」。真島が選んだベスト3は3「この淫売」2「この売女」1「この雌豚」。私はこれを読んでから、異性に酷い言葉を言うとしたら何を言うべきかをことあるごとに考えてきた。
乙女チックな欲望として「好きな人限定で酷いことされたい」*1っていうのがある。その反対で、酷いこともしてみたい、っていう欲望もあると思う。蹴りたい背中的な。相手を鈍く痛ませたい、みたいな。つまり・・超泣いてる姿を見てもらえればけっこう嬉しい、そして好きなあの人の歪む顔も見てみたい、という。
で、長いこと考えてみたんだけど、なんにも思いつかないんだよなーーー。関西弁の悪い言葉なら使えそうだけど、それでは相手が方言によって気圧されそうだ。異性に対してなら、あほらしいくらい性別を意識した罵倒文句が効果的であろう。真島の言葉にも「女」性は色濃い。男性特有の特徴に焦点をあてる意味では、「この青ひげ!」「このけむじゃくら!」などが考えられるか。‥言ってる側から吹いてしまいそう。「ちび」「はげ」は控えるべきだし、同様に女性には「デブ」「ブス」は控えなければならない。(本当のところ、同じ人種だけあって性別関係なく顔は似通っているのだが、ここではその問題には立ち入らない。)努力ではどうにもならない頭の悪さや、体力についても指摘すべきではない。また努力不足を責め立てるのもお行儀が悪い。叱責にも思いやりがないといけない。「本当のところは勿論そうは思っていない」というくらいの余裕を持って、思い切り罵倒するのがよい。さて、何がいいかなあ。
まあ、こういう罵倒でいいなって思うのは、罵倒している側が冷静さを欠いているので聞いている側は流すこともまあ可能であり、またジェンダー固執していてその人個人への恨みを大きな次元に持って行ける点で、具体的かつ個人的な叱責から生まれる気まずさを免れることができるし、告発する側があらかじめ根拠を失っているという点においてどこか笑える「責め」となりうるであろう。なんてわかったようなことを言ってまとめたいと思う。
こんな思慮が生きる日は来ない。ここ数年声を張り上げたことなんてないし。
#今日のエントリの邪悪度★★★★☆

*1:よしながふみの言う「レイプしたくなるほど私を好きになって欲しい!」の欲望。