「い」「り」

今日は茶道だった。就活だとか、人生だとか、愛だとか、ふるさとだとか、卒業だとか、色々なことで一ヶ月ほど休んでいた。私が茶道で「イイ!」と思う間(ま)は、

「い」「り」

である。お茶を点てるまえに、お茶碗を清める。茶碗に注いだお湯を捨てたあと、少し濡れたお茶碗を、茶巾で拭く。そのときの描写を、『茶道入門』から引用すると

茶巾を茶碗に掛け三回半回し「い」「り」の字のように中を清める

となる。まあ、わかりやすく言うと、茶碗をふくときに、尻文字ならぬ指文字を茶巾で書くということだ。(なんとなれば、茶巾文字とも言えようが、茶巾を動かしているのは指であり、指の総帥は手であり、手の神経を牛耳っているのは・・などと考えていると脳まで、はたまた神の意思まで考えなければならないかもしれないけど、そんなことしてられないよね。)ひらがなを書いて生まれる間。すごくいいんだよ。


[★追加情報: 暮らしへの応用★]
・だいすきな旦那さんのために卵焼きをつくることがあると思いますが、卵を混ぜるとき、箸で卵液に「す」「き」と書く。
・コーヒーを入れるとき、紙フィルターの上にコーヒー粉をいれると思いますが、お湯を入れるとき、お湯で「さ」「ん」「み」「お」「さ」「え」「め」と書く。(こんなに書いてたら紙フィルターからお湯がもれて、粉が飛び散るだろうね。気にしない気にしない。)
・顔を洗うとき、しゃぼんを手にとって顔にのばすとき、「き」「れ」「い」と書く。
・・・・etc