東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

リリー・フランキーという人を意識したのは、しゃべり場で、くだらない(多分切実なんだと思うけど)子供の悩みに、大人代表として答えていたときなんだけど、もうその悩みがなんだったか、彼のコメントがなんだったかも忘れてしまった。でもとにかくそのときにかっこいい人だなあと思って、大学に入りたてで、将来のことを考えることもとりあえず横においていた私は、なんだか勇気をもらった。
でもこの本は、なかなか読まなかった。分厚いからだ。それどころか、彼の他の本も、いつも立ち読みだ。なのでこの本は買ってみた。読み始めると一気に読んだ。だらしないし、いらつくし、大事だし、みたいなのがせめぎ合っていた。みんな泣くんだろうし、私もちょっと。