トランスアメリカ [DVD]

トランスアメリカ [DVD]

<女に生まれた私はきたない>という感覚を、持っていたことを、これを見て思い出した。だいたい15才から20才くらいだろうか。大人になるにつれて、面倒だ、という感覚に変わり、そのうち面倒ですらなくなる。性別というカテゴライズに麻痺してくるというか、運命のひとなんてどうでもいい、っていうのと同じように、女性であることなんてどうでもいい、っていう感じになる*1。私はようやく自分の性別にしっくりきたのかもしれない。これは、社会的な性差別とは関係ないところにある、身体的に「そういうものだ」と腑に落ちた感じ。男性に生まれた主人公の<本当の私>は<女性>であることにあった。私の<本当の私>はどこにもなかったけど、ていうか、ないと思ってるけど、それでもなんとかやっていけそうです。
関係ないけど、デスパ妻のリネット役であるフェリシティ・ハフマンが主人公を演じているわけだけど、あまりに違う演技で驚く。ファンになりました。

*1:化粧しないとかっていうことではなく。昨日もRMKで超かわいいアイライナーげっと。これが私にまた似合うんです。