思春期に読んでた小説。

14歳 (MouRa)

14歳 (MouRa)

『月刊カドカワ』『月刊feature』に連載されていた頃読んでいた。その頃私は、高2、高3。高校が嫌いで、嫌いさを忘れるためもあって休み時間に勉強に没頭していた頃だ。そのときの自分のせっぱ詰まった感じは、この小説の切迫感に助けられたと思う。っていうかね、ジュニアさんて本当に大阪のテレビで、死ぬほどおもしろかった。バカトークにもコントにも、ずいぶん笑わせてもらった。
で、私はいま、大人になった!(分別もついて年をとり!)わけですが、いま読み返すとーー
自分が出るべきレースはどこなのか。というのは、今でもたまに思う。ここは間違いじゃないかとか。そもそも、闘うことをあきらめてしまってるんじゃないかなとか。自分が辛かった頃にとりあえず設定したことは達成した。そこにいたるまでの、そしてそこでのプロセスにおいて、かけがえのないものはたくさんあったと思う。でもこれからは? てな感じで、ちょっと鼓舞されてしまう本。
「親」でもなく、親にとっては「子」でも社会的に「大人」であるいま、「大人に嫌われる子供」っていうのがどういうのか、ぴんとこなくなった。つまり、自分はどんな子供にも、興味ないし、嫌いになることもない。親だったら、あの子と遊ぶな、みたいなのあるのかな。