大阪に行ったことは、あんまりないんだよね。10回もないと思う。

まぼろしの大阪

まぼろしの大阪

東京の人が大阪を語るのを見ると、なんだか、気恥ずかしくて、直視できない*1のだが、あえて読んだ。事実、いろいろ、本当に照れてしまった。吉本を見るくだりとか。
私は大阪人ではないけれど、家にはたこやき器があって、子供の頃はきょうだいでせっせと焼いたものだった。たまに、あの、油のしみたたこ焼きブラシ(正式名称は知らないが、たこ焼き器の穴に油をひく「はけ」)を思い出すことがある。いま、きょうだいが集まっても「たこ焼き焼かんか」ということにはならないと思う。きっと、ずっとならないんじゃないかな。
さて、本の話に戻るけど(ていうかたこ焼き器の話も本から波及したものなのだが)、なんだかアナログな本だった。「インターネット以前」という感じ。知り合いの、常にネットサーフィンしてるおじさんよりも著者は若いから、意外だったんだけど、カツカレーの話など、ぐぐればすぐに真実に届くのでは、と私なんかは思えるし、すぐ調べられそうななぞはさっさとぐぐって真実を告げると思う。でも、もしかしたらそういうやり方は窮屈なのかも、とも思った。昔みたいに「どうなんだろう?」と個人的な問いを、問いかけたままにしておくことがだんだんむずかしくなってきているように思う。それでも、なんだか「知りたくないような」気持ちもあって、調べないことがあるのだけどーー。
月刊「ヨシモト」のことは知らなかった。「マンスリーよしもと」なら、高校時代にずっと読んでいて「こんなの、つくる仕事がしたいなあ」とおぼろげに思っていたのだった。私は2丁目の芸人さんが大好きだった(今でも彼らのことを応援してる)から。
なんだかたくさん書いてしまったが、これは、読んでいる最中に、どうしようもない、まぼろしみたいな眠気におそわれてしまったことへの罪滅ぼしのようなものかもしれない(でも、誰(何)に対して)。


【参考】
たこ焼き器がamazonで買えるってこと、知らなかったな。

山善 たこ焼き機(着脱プレート式) SOPX-1180(R) レッド

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「たこ焼き器」の検索で3つ出てきたけど、すべてフッ素加工だった。私としては、フッ素加工は洗いやすいという利点はあるものの、健康上、あまりよくないらしいので、最近は前ほど便利だと思わなくなった。とか言いつつ、使ってる鍋、フッ素加工だけど。

*1:ちょっと方言でしゃべっているだけで「漫才みたいね!」と言うような無神経さとかも、けっこう嫌いだったりもして。