ほんもののとにせもの。

このお店はほんものの日本料理だ。
あるいは。
あのお店は日本料理じゃないわ。
なんてことば、外国にいたときよく聞いた。日本にいたって、「あそこのタイ料理を本物のタイ料理と思ってる人がいるなんて困ります」とか、「知り合いのロシア人もここのロシア料理は認めてる」みたいなことを言う人は一定の割合でいる。

最近よく、インドカレーのお店に行く。
食べて、うまいなーっていうのもあれば、まあ、ふつうだな、っていうのもあるんだけど、外国人からしてみれば、ぜんぶインド料理に思えてしまう。
国の人も認める本物の料理っていったいなんなのだろう。
外国で見た、SUSHIだって、私にとっちゃ日本に見えた。っぽいものに思えた。巻き寿司の中身がじゃっかん違っていたりするけど。「ほんものじゃない」と揶揄されてしまうSUSHI RESTAURANTで出されるみそ汁だって、たとえば日本人の友達のお母さんが出してたら全然違和感がないと思う。料理が上手だなとは思わないだろうけど。