「あ、」のきもち

敷居の住人 (6) (Beam comix)

本田くんが、憧れの、先生の妻（憧れてるのは妻）とスーパーで会った日の会話。

「あれーどしてどしてどして」
「え　いや　晩ごはんを」
「本田くんが作るの？」
「あ　たまに」
「うそーー」
「えらいんだ」
「や　全然……」
「本田くん嫌いな食べ物あったっけ？」

そして家に招かれる。

「おかわりは？」
「あ、じゃあ」
「お酒飲めるよね」
「あ　少しなら」
「パジャマここに置いとくね」
「あ　すみません」
「お湯かげんはどうですかーっ？」
「あ　ちょうどいいです」
「ジュース飲む？」
「あ　はい」
「布団しいといたよ」
「あ　どうも」

本田くんは普段、全然「あ」をつけたりしないんだよ。だけど彼女の前では「あ、」ってつけちゃう。本田くん！