「割り箸が脳に刺さったわが子」と「大病院の態度」 (小学館文庫)
- 作者: 杉野文栄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
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「医師不足」や、「モンスターペアレント」が別々のところで同じ時期に話題になっていたこともあいまって、ネット上のニュースをチェックしても、親には同情するけれど親が悪いんじゃないの? こんなので訴訟になってたら医師不足がますます加速するでしょう、というのが多かった。
たしかに親の監督責任はあるけど、それはそれ、診療は診療、として別個にとらえないといけないし、医師が不足するから訴訟を起こさないようにしろ、という声高な圧力があたりまえのようになっているのは、怖い気がする。なんていうか、「もっともっと困らせることができるんだぞ」という脅し、という保身、のような。
だけど、難しいですね。サラリーマンとして働いたことはあるけど、じゃあ一日中ミスをしないように、予測のできないことを予測できるように、動けるかというととてもそんなことはありえなかった。ミスはあると思う。て、こないだあったみたいな「サクシゾン」「サクシン」の間違いなんかは酷いとは思うけど、絶対しないかっていうとわからないよね。
ていか、私も箸を加えたまま、ちょっと台所に行ったり、移動することがあるけど、これ、転んだら危ないよなー(一人で息絶えるかも…)とか思って恐ろしい。この事故が明るみにでるまでは箸の危険性など考えたこともなかったのに、それ以来いつも考えてしまう。