傷つけるための言葉

こないだ、あー私を傷つけるために言ってるんだなって言葉を発した人がいて、同じような言葉を何度か言われてるんだけど、その言葉の内容は古典的なものなんだけれども、その内容より、ああ、この人は私を傷つけたいんだなあっていうのがわかって、今日はその一言のことをしばらく考えていた。同じようなことを言われたことはこれまでに、他の人からも何度もあるんだけど、とりわけいやだなって思ったのは、多分言葉の底にある、「傷つけたい」という欲望が見えるからなんだと思う。私もそういう言葉を吐くことがあると思う。最近はないけど、自分がコンプレックスを感じているとか、何か問題を抱えているときに、言ったことがある。こう思いをめぐらすと、「自分を傷つけるための言葉」だからじゃなくて、「醜い自分の再現を見させられる」ことについての、辛さがあるような気がする。