わたしたちが孤児だったころ

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

微細だなあ… ほんとに微細な世界。
子供のころのことなんて、あるシーンの切り取り、でしか覚えていなくて、連続的な記憶がない。それは、過去を取り戻すという作業を私はあまりしたことがない、ということとも関係しているのかもしれない。むしろ過去を切り離さなければと常に思ってきたと思う。
マジで局所的な感想なのだけど、最後のほうのページにあった言葉…なので、まだ読んでない人にはこっから読まないでほしいのだけど、私はこの言葉がびくっとしました。

パフィン、今からきみに言うことは、何年も自分自身に対してさえ告白できなかったことだ。