自分が素でいられる相手がいちばんいいって思った、というのは、はたから見てもいい関係だなあと思う夫婦の妻のほうから聞いた言葉なのだけど、まあ夫婦ってことに限らず、素でいるってどういうことなんだろうなあ、とそれ以来考えている。
でも私は比較的、外面的に辛口だし、甘えるときは甘えるし、笑うし、怒る。そのほとんどがコントロール下にあると言っても差し支えなく、それが素であるとは思えない。
じゃあひとりでいるとき? ひとりでいるときはいつも気持ちが騒がしい。次々にうつろっては消えていく思い。
本当に本当にうれしくて楽しいときや、つらくて顔が歪んでしまうようなとき…、そういう、コントロールできない部分を見せてしまうのを私は本当に恥ずかしいと思ってしまう。でも耐えられないときもあるから、そういうときはひとりになりたいと思う。それが素の部分なのかしら。だとしたらそういう部分を人と、間近で共有するっていうことは本当にありうることなのかな。ちょっと、できるか、試してみたい、という気分。