昔、文学を教えてくれた先生が、「本が好きなんじゃなくて、本が好きな自分が好き」ということを当時の学生の特徴として話していて、そのことはずっと私の心にあって、結局私ってそうなんだよな、と思った。それは万事につけてそうで、絵を見る自分が好きとか、茶道をたしなむ自分が好きとか、別に自分を愛しているわけでもないのに、そういう部分があったんだと思う。
でもあれからしばらくたって、自分というものがあえて消すというわけでもなくまた希薄になって、そのぶんわがままにもなって、本を読んでいるときはやっぱりぐっとくるなあとか、他のことについても、ぐっとくることって、あるなあと思う。今日はなにもすることがない週末だから、本を読みたい。絵も見に行こう。
有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (トーチコミックス)
- 作者: ドリヤス工場
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る