仕事とこころ

今日、「仕事がしんどい、疲れた、もうがんばりたくない」というSOSを聞いた。
私のいまの仕事はホワイトな感じ。会社員をしていた頃はしんどかった。多分に自分のコミュ障も関与しているけど、男女の給与格差はなかなかで、なのに新規事業を1年でサービス開始にしなければで、深夜まで働いてた。それでなんだか知らないけど涙がこぼれることとかもあった。自尊心もずたずただったし人間関係も大事にできなかった。
同窓の後輩の女性会社員の自殺のニュースはすごく見た。同窓だけど私よりもずっと優秀で、きっと同じ世代だったら、「世界のちがうきらきらした人」として見ていただろうと思う。学校歴の価値をきらきらに使って生きていくまぶしい感じ。もうそこで分断がある。大企業でも、私の勤めていたような中小企業でも、たぶんごりごりに働いているという意味では、同じようにクソみたいな働き方なら給与の高い会社のほうがいいじゃん、という分断がありえるのがこの問題の根深いところ。
自殺率って男性のほうが高くて、それは男性のほうが感情を発散できなかったりとか、男は弱音はいちゃだめだから的な価値観があるからだし、企業戦士になりやすいというのはあると思うんだけど、でも高学歴で企業で働く女性って、そもそも弱音はいたりせずにがんばるがんばる、っていうのがベースにあって、助けてって言えなかったりするから、そこでもう性差がなくなってるというか。なのに女子力だのなんだの求められたり。いまの仕事はホワイトで少なくとも給与面では性差はない(だけどえらい人は男性ばかり)んだけど、それでも女子力の有無的な質問を受けることはあるなあ…。
精神科医にかかる間もなく自殺を選んじゃう人ってけっこういるけど、こういう、社会でがんばっている人の死ってすごくやるせない。冒頭のSOSに対しては、その人が資格職だったこともあって、「いつでも復帰できるし本当にしんどくなるまえに逃げてもいい、組織よりもあなたが大切」と言った。でも資格職じゃなかったときは? 会社員だと復職も難しいし、うつの診断がついた社員をそーっと法的に問題がないように退職に追いやろうとする企業があるとも聞いた。
この問題についてはまだまだ考えたいです。ホワイトとブラックのはざまで。