覚えてない？ 昔 好きな男の子のそばを歩いたりすると知らないうちにつまさき立ちになるの つまさき立ちになると足のシルエットがきれいにみえるのよね．．．すれちがう数秒 それがすべて あの人はわたしの足を見てくれるだろうか あの人は気づくだろうか わたしの髪の香りに 他の誰より軽やかに歩く 重いスカートも苦にはならない（p192 夢みる頃をすぎても (小学館文庫)）
私がつまさき立ちすると足がきれいに見えると知ったのは、大学生になってからだ。思春期に教えられていたら、今頃名字がかわっていたかもしれない。私が人の足に注目したのは、ただ一人だと思う。すごく足指が長い。背が170程度なのに、靴のサイズ28とかだった。全て足指の恩恵と考えていいと思う。その長足指から、かれの研究の実験のためのファイルを送りつけられているのだが、なかなか気乗りがしない。まあ、それだけ。
