普遍性を求めないこと

いまさら、その場にいただれともつながっていなくて、だれがいたのかもはっきりわからないから確かめられないんだけども、小説を多くの人数で読んでいたときに、「普遍性」を読み取った学生に対して、「普遍性を読み取る必要はない」と言った先生がいて、その文脈がどんなだったか忘れちゃったのだけど、そのとき「そうか普遍性は読み取らなくていいのか」みたいに思って、その言葉がずっと頭の片隅にある。ある個別のことがらに対して普遍性という意味を与えることはできるけれど、ただそれっきりになっちゃうということだったのか。普遍的であることにどれほどの意味がある? どういうことだったんだっけ。物語を読んで教訓を読み取りがちな若者へのいらだちだったのか。