質問できるようになりたいな…

先日、人前で発表して質問を受けるようなことがあったんだけど、その中で受けた質問は4つ。2つは大枠では論点の弱点をつきたい質問で、残りの2つは私の発表をふまえて、その人に知識があったのもあるけれど、発展的な質問を受けた。
私も質問は苦手。もともとの興味のなさもあるし(興味がもてないことが問題)、私自身の知性のなさがあると思う。ただ質問をするために質問をすることもあって、自分には本当に聞きたいことなんて何もないんじゃないかっていう思いすらある。そんなわけで私は質問コンプレックスがあるんだけど、ちょうどこういうブログを読んだ。この人のイベントには一回行ったことあり。

 お互いに、「オープンエンドな質問」を「贈り物」として、おくりあう。それをふまえて、自分がわかり、自分の考えていることがわかる。質問を通して、アイデアを練り、気づき、発信する。そんなウィットに富んだ「贈り物」ができたら、最高だと思う。

 ちなみに、贈り物のメタファが秀逸なのは、それが「相互に与え合うこと」を喚起する点にもある。
 贈り物を人からもらってお返しを返さないのは、非社会的行為とラベリングされる可能性が高い。だから、贈り物は、常にインタラクティヴなものである。いったんオープンエンドな質問が効果的に送られると、それを受け取った人も、よい贈り物をしてくれる可能性が格段に高くなる可能性が高い。

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 しかし、現実社会の会議が、すべてそううまくいくとは限らない。
 自分の「立場」「利害」「立ち位置」とは異なるものを徹底的に排除しようとする「贈り物」。
「わかっている人」が「わかっていない人」を責め立てて、「誰が上で、どちらが下なのか」を理解させようとする「贈り物」。  

贈り物か〜と。先日の発表の場では、「評価」が大事な場所だったこともあり、他の人の発表を見ても、「どちらが上で、どちらが下か」を示したい質問が多かったんじゃないかと思う。ぎすぎすしていたし、ジョークを言った人にも笑いが起きなかった。ジョークの質にも問題があったが。
質問って言っても。ただ聞いたことを「もっと詳しく」「具体的に」というだけではだめな気がする。なんか楽をしている気がする。
今までに聞いた中でいちばんいい質問者は大学の先生なのかなあ。こまぎれの情報からでも「それってこういうこと?」と投げかけて「じゃあこういうことはどう思う?」と質問してたように思う。そこで「あ、そうか… そういう見方もあるんだ」とか思ってたような。
まあ、そんなことを考えていて、収拾がつかない今日!