東京のできごと。

昔、住んでいたマンションにはごみ置き場があって、そこにとりあえずいつでも捨ててもいいようになっていた。それで、深夜にごみを捨てに行ったら、急にぬっと男があらわれたことがあって、向こうもびっくりしたようだった。住民ではないようだった。
そのときは、公的な機関の方がごみを集めに来たのかなあとか思ったけど(服装が作業着だった)、いま思えば、あの人、他人のごみをあさる人だったのではないかと思う。だってあんな深夜にごみ置き場に来るって変だし。「わあ! びっくりした」みたいに軽快に装ってたけど。