めぐりめぐって、変わらない

めまぐるしい、とまでは言わないけれど、けっこういろんなところを転々としていると思う。
今年は、これまで自分が暮らしたところを、転々と、訪れてみた。外国も含めて。同じバスに乗って、同じ電車に乗って(でも路線が増えたりしていた)。
それで、ときが過ぎても、ところが変わっても、時間のほとんどを使う仕事が変わっても、あまり自分自身が変容することはなかったなと思った。根本的に変わることなんて今後もないんだろう。
あとにした土地では、逃げ出したい何かがあったことも時にはあったけれど、もう一度向き合ったらけっこう大丈夫なのかも、と思えたこともあった。それだけでもときが過ぎたかいがあるというものだろうか。
どこの土地にも、私のかけらなんてどこにも残っていないんだけど(本当にここにいたんだろうかという思いさえあることも)、私自身は別に自分が幸せだとか強く思うことはなかったし、勝手につらい思いになっていたこともあったけれど、これまで好き放題してきたんだと思う。これからもそうかな。