- 作者: 上村一夫
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: コミック
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二十歳そこそこの若い二人なのに、なんだこの濃密さ…。
もしも愛が
美しいものなら
それは男と女が犯すこの過ちの美しさ
ほかならぬであろう
そして愛がいつも涙で終るものなら
それは愛がもともと
涙の棲家だからだ
共に棲んでいても、求めあって体を重ねていても、大好きでも、今日子はいつも次郎に不信感を抱いているように見える。それに次郎はあんまり気づかなかったりする。憎むように愛するみたいな言い方が近いのだろうか。私は、次郎の、次郎みたいな男の人の、鈍感さが羨ましい。その明るさに救われることがあるのも確かである。