同棲時代、読んだ。

同棲時代第1巻 (fukkan.com)

同棲時代第1巻 (fukkan.com)

先日からじわじわと読み進めていてついに読了した。
二十歳そこそこの若い二人なのに、なんだこの濃密さ…。

もしも愛が
美しいものなら
それは男と女が犯すこの過ちの美しさ
ほかならぬであろう
そして愛がいつも涙で終るものなら
それは愛がもともと
涙の棲家だからだ

共に棲んでいても、求めあって体を重ねていても、大好きでも、今日子はいつも次郎に不信感を抱いているように見える。それに次郎はあんまり気づかなかったりする。憎むように愛するみたいな言い方が近いのだろうか。私は、次郎の、次郎みたいな男の人の、鈍感さが羨ましい。その明るさに救われることがあるのも確かである。