みみずくは黄昏に。

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

川上さんが長きにわたって深みにまでもぐって腹の底で感じて来たことを村上さんにぶつけるインタビューという感じ。面白かった。村上さんの「忘れた」とか「知らなかったな」みたいな回答も面白かったけど。秋川まりえのこと、村上さんが「名前なんだっけ」みたいな扱いなのも笑ったけど。
こういう、小説を腹の底で感じるということは存外にできていなくて、ともすれば物語の消費の繰り返しになってしまう。今も時間があるからたくさん本を読めるけど、次々に読んでいって、忘れてる。じっくり文章を味わうためにたまに心の中で音読しているけど。こうやって真摯に読んできた人の思いに向き合うと、すごいな、小説ってこう読むんだよな、っていう気持ちになる。
あと10年以上前から気づいてたけど、実は村上さんの作品は全部読めてないので、今年は読みたい。時系列で読んで行こうかな。