家族。

愛すべき娘たちで、一番の最後の物語の主人公が、親に「ぶさいく」と言われ続けたことがいやで、自分の子供には「私のかわいいお姫様」的なことを言って育てたというのがあった。(その親が「ぶさいく」と言い続けたのにもわけがあった。)で、まあ、私は子供の経験しかないんだけど、仮に子供を育てるとしたら、・親にして貰ってありがたかったからこれは私もしてあげたい・親にされて嫌だったからこれは絶対自分の子供にはしない、ということを、自分なりに軌道修正しながら育てていくんだろうなあと思った。
カリフォルニア物語 (1) (小学館文庫)でも、親子のトラウマ、兄弟のトラウマがテーマで、ラヴァーズ・キス (小学館文庫)でも、美樹さんが

あたしはあたしの家族が好きだよ でもだからってずっとあそこにいたいとは思わない

と言う。家族とは、どうしてかようにトラウマであり続け、「家を出なければ救われない」とまで追いつめるものなのか。と思う。


というのも、昨日、ちいさな事件が起きたのだ。
私がお茶請けに「雪の宿」(三幸製菓株式会社)を出したのを見て、「あんたこんなのが好きなの? そういう(低レベルな)ところが父親似ね」と言ったのである。「雪の宿」は、「おばあちゃんのぽたぽた焼き」と並んで日本人のせんべいの味覚をつくってきた偉大なるせんべいで、私のみたところ、嫌いなひとはほとんどいないはずだ。そんなとこまで持ち出して、子供のなかに自分の嫌いな元夫の影を見たり、他にもいろいろ。
私がもし子供を持つことがあって、その子がその父親に似ることがあったとして(というか親子だったら似るだろう)、「ますます似てくる、、かっこいい。。」とか思えればいいのにって思う。
#はあ。今日はほんとに疲れた。なんか、これで色んな事が終わりかも知れない。多分終わりにならないけど、いっそ終わって欲しい。影に引き戻されたっていう感じ。