日本が好き

ヴィンセント・ギャロも、ブローティガンも、かれらは日本ひいきだと言う。
ギャロは、くわしくは知らないが、「アメリカじゃなければ日本に住みたい」というほどの日本好きらしい。グンゼのパンツも愛用している。(『Baffalo’66』『ブラウンバニー』などで着用の様子を確認できる。日本人の男性が着用している様子とは少し気配の違う下着姿だと思う。トランクスとブリーフどちらが好きか、と問われたことがあるが、そんな無体な問いを突きつけないで欲しい。理由の説明は控えるがブリーフと言うのはややためらわれるので、どうせトランクスと答えることになる。予定調和な問いである。)
ブローティガンはもう亡くなっているが、日本人の妻がいたこともあった。もちろん国際結婚などはよくある話なので、それが日本ひいきを証明づけるほど強い事実ではないように思うが、『東京日記』『東京モンタナ急行』などを読めば、ブローティガンが日本ひいきだったことはわかる。
で、なにがそんなにかれらを惹き付けたのか、まじめに考えてみると、まったくわからない。茶道とか、お花とか、着物とか、そういう「いかにも和です」みたいなものによって魅せられたわけではないと思う。日本人の心? それもよくわからない。日本の女の子? もしそうなら、ギャロのみ、私でよければぜひとも相手になりたい(18の年の差も全然気にしないし、世代間のズレは同国で享受してきた青春期の空気の違いによってもたらされるものだが、ギャロと私ではそもそも国が違うので、限定的な場所における微妙なズレによるジェネレーション・ギャップをてだてに自他を確認しなくてすむ。)。気候? いやそれは違うな。アメリカのほうがそれは恵まれている。食べ物? 外人がSUSHI!などと言うのはけっこういやだ。


この問いは、多分答がでない。ブローティガンはひとかたならず死んでいるのだし、ギャロと自由に交信できる立場にもない。ブローティガンの著作を丁寧に当たれば答は出てくるのかも知れないが、いまは時間の都合上できないし、かれは作家人生のなかで長いインタビューに答えたことはなかったので、インタビューも期待できない。ギャロのほうは、もしかすると
http://www.google.com/search?q=Gallo+%22I+love+Japan%22&btnG=Search&hl=en&lr=
http://www.google.com/search?hl=en&lr=&q=Gallo+%22I%27m+crazy+about+Japan%22&btnG=Search
などをチェックすればなにか情報が得られるかもしれない。これも事情によって私はつぶさに見ていないけど。


私が海外と比べて日本について好きなところをあげてみれば答に近づけるだろうか。
・飯がうまい(でもアメリカの飯だってなかなかのものだと思う)
・トイレがきれい(これは日本の勝利だと思う)
・日本語が通じる(しかしギャロやブロ的には、むしろunpleasantな要素だろう)
・日本人の男の子がいる(異国間コミュニケーションは愛情や性欲をもってしても困難なときはある。しかしギャロやブロにとってはこんなことどうでもいいだろう。だってかれらにとって日本は外国だもの。)
・戦争を放棄していること(ほんとうかどうかあやしいものだ)
・シャワーヘッドを持ってシャワーできること(アメリカのように頭上に固定されていれば、洗えない場所が出てきて、もどかしく、「洗い残し」感が必ずのこる。)
・消費税が安い(ブローティガンの生きていた時代、日本に消費税はなかった)
・エトセトラエトセトラ


ロロロロロギャロロロロロ
ロロロブロロローティガン
カトーロロロロロロローサ
アヤノコウジキミマロロロ
ヒロロロロロロロロロロシ
ケロロロロロロロロロッピ
コウダロロロロロロロハン
ロロロロローリーテラニ


~not to be continued~