汗水の美学は嫌いだ。

最近のニュースを見て「汗水たらして働くべきだ」みたいなことを言う人(大抵50代以上くらいの人)がけっこう多いのを見たが、それが比喩だとしても、汗はちょっといただけない。冷や汗も含めて、汗をかくような状況はなるたけ避けられるべきだ。中高、あるいは大学で、男子のスポーツ系部活に女子マネとして入部する輩が毎年大量にいることと思う。今はもうそんな機会がめぐってくることはないが、当事者としての彼女たちをたまに見かけるとき、なぜ汗水の染みこんだ体操着などを嬉々として洗っているのだろうという疑念は尽きなかった。確かに出会いはあるだろう。男の子だけの部活だから多少大事にはされるだろうし、うまくいけば将来の旦那さんも、そこでサッカーボールを蹴っているかもしれない。誰かが誤ってあなたにぶつけてしまったボールであなたが倒れ、彼がお姫様だっこで保健室まで運んでくれるかもしれない。だから不特定多数の汗水を相手にするのか。お姫様だっこは永遠の夢である。これはほんと。