無 FOR SALE

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小田島さんは、曽我部さんの本でおなじみだが、こんな本を出していたのは知らなかった。「記憶のようであり、夢のようであり、……愛のようである!」と曽我部さんが帯で書いている通りの本だと思った。

ああ 父のピースが欠けている

ピースが欠けている。少しの欠如が、空白のページで際だっている。白い漫画なんてすごくかっこいい。小田島さんがこの本の出版を受けてのインタビューで「今は"余韻"とか"情緒"とかはダメかもね」(結果を求めるようになっているから)って言っていたんだけど、余韻に関しては、こないだ「終わらないならなんにも残らないはず」と頭のいい人に言われて、ああそうかと思ったんだけど。つまりオチがなければ余韻はありえない、ってことで。…言っとくけどこの本はかなりイイ!