強敵が同じ階にいる。

前に、私の住んでいる部屋と同じ階の廊下に、家庭のゴミを出している強者がいた(一階にゴミ出し場があるので暫定的に置いたものと思われる)が、こないだはプラスチック製のロッカーを置いていた。これを彼らは燃えないゴミの日に一階に持って行ったと思われるが、それは大きいため、粗大ゴミとして捨てなければならないらしい。その旨の注意書きをロッカーに貼り付け、管理人さんはちゃんと粗大ゴミ券を買って捨てるように勧告しているのだが、捨てた当人はもちろん気づいているだろうが(長期旅行などに行っている可能性も捨てきれないが)、大胆にも無視し続けている。そんなわけでそのロッカーは2週間近く、受取人のないまま、置かれている。廊下に置かれていたとき、私の部屋と、隣の部屋の間に置かれていたため、隣の住人のものかもしれないし、ことによっては私が疑われる可能性もある。しかし向かいにも部屋が二つあり、私以外の三つの部屋のうち一つの住人が犯人だと思われるが、私はそのうち二つに絞っているーー。しかし世の中にはものすごく図太い人がいるものだと思う。

最近、こういう図太さは、苛立つというより、なにか好奇心をそそられる。これほど大胆な人に面すると、圧倒される。私の貧弱な想像力では実行も妄想も及ばないような領域に、いとも簡単に越境していく(あるいはもうそこが本拠地なのだろうか)人がいるのだと思う。人という存在の、多様性を感じざるをえない。
よくマスコミの人や教育者が若い(若すぎる)娘とホテルでみだらな行為をしたなどとして逮捕されてわかることだが、「本当に出会い系サイトにアクセスする人物がいる」ということにも、毎度驚かされるし、電気屋さんの前で大声で「お買い得!お買い得!」などと言っている人にも圧倒されるし、他にも、なんだか色々。