Cheers! and Society

完全に風邪気味だが、裸同然で寝ているからだろうか。なにか着ていても途中でなんだか寝苦しくなって全部脱いでしまうのだが(厳密には全部は脱がない)、こんなんで、突然地震が起こるなどして、それで死ねればまだ恥ずかしくはないが(恥ずかしさを感じる生体がないが)、もし半ば生きていて、逃げれる状態などであれば、今のように裸同然で床につくことは得策とは言えないと思うし、昨今の東京地震状況を考えてみると、このような杞憂はあながち杞憂でもないだろう。ともかく、連日の裸眠りが、風邪に寄与したのはほぼ間違いない。ともかく風邪気味だ。気味だと付けるのはわたしの強がりだが、こういう半ば健康な状況の中、新宿に飲みに行ってきた。
坐和民。和民+αの店だが、初めて知った。同伴者はSさんだ。Sさんは外国で知り合った人で、超ミラクル英語堪能である。このときの店は禁煙席がなく、通された席はのれんみたいなのを隔てて男性二人がタバコを吸っていた。私もタバコは、服が臭くなるし頭が痛くなるので嫌いだが、Sさんは私よりも数倍、タバコが嫌いだ。なのでその席を見た瞬間「無理」という判断を下し、他の席に案内してもらった。しかし、あの男性二人は、多分タバコが原因で私達が席を変えたと気づいたと思うんだけど、ちょっと悪いことをしたような気もするし、そんなの仕方ないとも思う。タバコと屁、どちらが耐えられないかと言うと、タバコかもしれない、という程度には、芳しくない匂いだからだ。(とはいえ、人の屁臭ほど我慢できないものがないのもまた事実だ。これは私の人生経験が浅さゆえかもしれない。)でも喫煙者とて悪意があるわけではないのだし、誰だって喫煙を心のアロマとする権利がある。嫌煙家と禁煙家の難しいところはここだと思う。アロマ・マッサージ中の人に向かって、「臭い」と言えるだろうか。しかし、その匂いが苦手な人に向かって、「耐えろ」と言えるだろうか。辛いところだ。
なんだか、飲む前についての述懐が長くなってしまった。Sさんはわたしが頻繁に連絡を取りあう友人達の中で、ほとんど唯一、ちゃんとした社会人だ。坐和民も、社会人のあいだでは有名らしい。いろいろ社会のことを聞いた。