切ないんです

こんなことを切なく思ってもしかたないんだけど、何度でも切なく思う。
プリーツのスカートでプリッツのCM♪というCMをよく見ることと思うけれども、あのCMであややの着ているプリーツは手をかけると、ていうかうまくアイロンすると、プリーツは生き延びることはできそうだけども、あんなもんではなく、もうすごく細かい、3ミリとか5ミリとかの間隔のプリーツスカートは、そのプリーツがやがて必ず息絶えることを、あらかじめ予定されているようなものだ。ていうか、必ず息絶えるのだ。ずっとハンガーにかけときゃそりゃ生き続けるだろう。でも熱を帯びた体でそこに腰を通し、肌を触れさせ(ていうか、その上に座るなど)したら、どうしたって熱に弱いプリーツは。
私もこの春、かわいい黒い、ギャザーの細かいプリーツスカートを買った。
でももう1ヶ月くらいで、プリーツが死んできたではないか。これじゃプリーツスカートじゃなくてふつうのスカートだ。ノーマルスカートだ。切ない。これまで何度もプリーツがフェイドアウェイするのを見てきたけれども、何度見ても、慣れない。プリーツがこれまでのようにとはいかなくとも、スカートとのつきあいは続くが、じゃあ私がプリーツにかけた、そこに確かにあった愛などはどうなるんだ。

あー。あー。切ないよー。