言いにくいこと。

人と話していると、「あれ、今言いにくそうにしたな」と思うことがある。
大学時代に、同じ班になった男の子に、「合コン行ったことあるの」って聞くと、少し間を置いて、「多分、ない」と言いにくそうに言われたことがある。合コンに行くほうが大学生として正しいのか、行かない方がむしろ多数派なのかは知らないけど、答の「多分」ってーー、という問題には立ち入らないけど。
この言いにくさが、別に計算じゃなさそうで、「言いにくそうにしとけばOK」的なあざとさが全然ないので、よどみなく流れていた会話にぷつっと間を与えられる感じになる。それでも、けっこうこういう瞬間って楽しい。私もたまに話してる最中に泣きそうになったりするし、自分では整理できたと思っていたことが話してみると整理できていなくて会話が止まったりとか、まあいろいろなことがある。相手と自分との関係も、この言いにくさには関係していて、他の人の前では言えても、その人の前ではちょっと言いにくい、みたいなのもある。関係が立ち上がってくる感じがして、いいのかな。
あ、でも考えてみると、前述の合コンの男子は、別になんの関係もないんだけど。