あの階段には。

今日、会社の階段をのぼりながら、小学校の同級生の家の階段を思い出した。とちゅうで方向を変えながら2階に上がる、木でできた階段。彼女ももうふるさとを出て、伴侶を見つけ…ごくたまに連絡するけど、これ以上仲良くなることも、悪くなることもないだろうっていう関係。だから、もうあのふるさとの彼女の家の階段を私が上ることはないなあ、と思ってきたし、これからもその見込みはないと思う。
今日上がった階段も、いつかそんなふうに、「あそこに戻ることはないんだなあ」って思うんだろう。それが彼女のうちみたいにノスタルジーを帯びて思い返されるかどうかは、わかんないけど。