異文化交流

旅行だと楽しい。ちょっと話すくらいなら楽しい。だけど、生活に密着すると、異文化交流ってそんなに楽しくないって思う。海外でしばらく住んだ人は、だいたい、日本のよさを発見して、ちょっとしたナショナリストになるという。
私も、外国人と毎日のようにコンタクトをとらなければならない身になり、完全にその国のことが嫌いになってしまった。同じような立場で、他国の人と仕事している人は、その国を毛嫌いしている。
そういうものなんだなあ… なんだか淋しいけど、そういうものなんだと思う。単純に言葉が違うとか、文化が違う、とかいったことだけでは、一時的に興味は持てるが、好意を持つことはもう不可能だなと思った。
簡単に人を好きになれる時期が過ぎたのかもしれない。
たとえば小栗旬という存在がいたとして、はじめはカッコイイとか演技がいいとかインタビューがいかすとか実はシャイっぽいよとかコメディもいけるねとか、そういう輪郭で興味を持てるけれども、それは輪郭にすぎないんだと、そういうこと。まあ、小栗くんのことは、オダギリなき今、大好きですけど。