ようやく読んだ。

茶道の心 静まる心

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なめらかに読めちゃうものがけっこう多い中、彼女のように「心地よくない」文体は、まあ、いいことかも。内容は、「蹴りたい背中」よりも粗さの目立つかたちで、作者の痛さが伝わってくる感じ。この痛さは、彼女の若さゆえにOKだけど、あと数年たてば、こんなふうに書くわけにはいかないだろうなって思った。うまく人にとけ込めなくて人をバカにしてる「周縁の高校生」はそれこそ全国の高校にいるからなあ。小説の主人公にもけっこう多い。その中には、いい人っぽさを匂わせつつ巧妙にその他大勢をさりげなく軽蔑するパターンもあってややこしいんだけど。「居着いてる」感じがちょっと魅力にかけるのかも。