コーヒーセラピー。

どこの職場でもそうかもしれないが、うちの職場でも、ほのかにコーヒーの香りがする。
誰もがそう感じるのか知らないけど、私にとってコーヒーは外国の香りだ。コーヒーの香りをかぐと、「朝。出勤前。スタバに寄って新聞でも読む。少しゆったりして、職場へ。」とか、「夕方。友達とカフェで、走り行く多くの車を前に優雅にコーヒー。犬も机にくくりつけて。」みたいな風景が思い浮かんでしまい、「ああ外国だなー☆」とちょっといい気持ちになってしまう。うれしくなる。
コーヒー=外国なんて安直で、コーヒーは日本人の生活にも「ある」じゃないか、あなたのコーヒー経験がたんに不足しているだけじゃないのと思うと思う。しかし、言っとくけど、私は人並みに、コーヒー経験はある。毎日2杯くらいは飲む。浪人時、また大学生時に胃を壊したとき以外は、ずっとコーヒーを飲んできた。高校生のときなど、一日5杯は飲んでいた。インスタントコーヒーは飲めない、くらいの嗜好はある。(別にインスタントコーヒー愛好者を軽んじているわけではない。私の嗜好の話だ。)だからコーヒーには親しんでいる。でも私のコーヒー体験は、家の中とか、喫茶店とか、友達の家とか、そういったところに限られていた。
ーーここのところ毎日、職場でコーヒーの香りをかぐ。っていうか、あそこでは毎日、外国の香りがする。だからもしかして、これは、私の知らないところでは、随分前から日本の香りの一部だったのではないか。日本の香りと言っても差し支えないほどに。まあ、そうなっても、破れるのは私のセンチメンタリズムだけだが。センチメンタリズムなんて破るにこしたことはないのか。


ところで、「書く」ことはセラピーになるね。ちょっと文章にしただけで、「まあ、コーヒーが外国の香りであろうと日本の香りだろうとどうでもえっかー☆ いやまじで。」という気持ちになった。めでたい。