A book to read

The Complete MAUS

The Complete MAUS

ついに読み始めた。ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たちで、作者のspiegelmanが、「マウス」が「ライフ・イズ・ビューティフル」をinspireしてしまったことについてキレてたので興味を持った。まあ、「好きな映画は”ライフ・イズ・ビューティフル”」と言う勇気はなくなる、確実に。*1というか元々別に好きって訳でもないけど、私は単純な話にすぐ泣く*2から自分の涙こそ信じられないというか信じたくない。まあ、ライフ・イズ・ビューティフルで泣いてしまった過去は取り返せないうえに別にそこまで恥じる必要はないのかもしれないし、この自分の頭と感性の鈍感さゆえに世界が勝手にエッジをきかせたり愛に満ちて見えたりして世界が生きやすいという利点を享受してきた点は否めないのでOK。いや、not OKかも。

*1:よしながふみの「愛すべき娘たち」で「分け隔てなく人に接しなさい」という祖父の教えを忠実に守ってきた女性がお見合いした男性に「ラストが好きだわ」と言ったシーンも思い出します。この作品も好きだからあんまり強くは言えないのだが…

*2:例えば奇しくも4年3組の生徒として見た「さわやか3組」でおばあちゃんをないがしろにする話があって泣きそうになったし、中学の同級生が死んだ曾祖母のことを書いた作文を聞かされて授業中だし級友の作文で泣くなんてださいから耐えたものの実は感極まっていたし、亡くなった人が密かに家族にあてて残した手紙(「ありがとう、おまえがいて俺の人生は幸せだった」的な(ラブ)レター)を読んではうるっとくるし、ちょっと優しくされたら感動してあとで幸せになって涙が…