カレー屋での出来事【2】

カレーが来て、多少食べ始めた頃に、私の左に座っていた[女性客]がカレーを食べ終え、席を立った。店員さんは、すぐに片づけるから左に寄るように(好意)と言ってくれた。私はカレーを持って左に寄った。
すぐに私の座っていた席には、入ってきた新しい客が座った(ちなみに男性だった)。
   調  理  場

                                                                                                • -

[同僚1][同僚2][私][男性客]
    カウンター

                                                                                                • -

私は[同僚1][同僚2]と話し始めた。カレーも食べていた。*1水を飲もうと思ったのだが、私の水(私がいれた私の水)が、
   <水>
[私][男性客]
上記のように、非常に微妙な位置にあって、「とろう」としたけど、「既に彼が口をつけている」ようにも思えた。私が彼の飲んだ水に口をつけるのは嫌だ、という思いからではなく、私の口のついた水をいま彼が飲んでいるかもしれないという事実を、彼に伝えにくく、そうこうしている間に、ついには、彼が(私の)水を自分のほうに更に寄せ、正式に飲み始めた。なすすべがなかった。いや、勇気がなかったからだと思う。ごめんなさい。[終わり]

*1:ここのカレーは、3種類あって、私はそのうち、もっともベーシックなものを食べていた。じゃがいもとカレー粉を混ぜた、ホットポテトサラダの風情のトッピングをすることができるが、おいしい。