怖い。

ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

なぜ夜中に本の感想などを書き出そうと思ったかと言うと(現在1:52)、たった一人で布団の中で人形のくだりを読んでいて、冷え性も改善してきてほかほかだなあなどと思っていたところに、超怖くなってしまったからだ。
小学生のときに読んだ一条ゆかりさんの漫画で、人間を殺して人形にしつらえるというのがあった。作り手は何度も失敗する。どうしても腐ってしまうといって。ついにある少女を殺して、うまく人形をつくることができ、また別の少女達がその少女人形をウインドウで見て「可愛い」と言う、、の図で物語が終わっていたのかなあ。なにしろ昔のことなのであやふやだ。検索して確かなことを書きたいと思ったが、検索している段階で、一条さんの有閑倶楽部にあった別の人形にまつわる怖い話を思い出してしまい、このままだとトイレに行くことすらかなわないかもしれない(悪いことに今けっこうトイレに行きたい)ので、もう追及をやめておきたい。一条さんが今、プライド 5 (クイーンズコミックス)で、幽霊的な、超常現象的なことを描いていないことに私は救われている。
小説のほうに話を戻すと、めっちゃおもしろかったです。話や、感覚としては遊離している感じが全然なく、むしろ現実感に根ざしているかもしれないのに、ふと異様なほうに戻されるっていう感じがした。常に異様なのかなあ・・・
小説を読みながら、今は平然として小説なんぞを読んでいるけど私もそう遠くない将来(半世紀以内には)屍体になるのだなどと暗いことを考えてしまったのは、小説の暗さのせいでもあると思う。でもけして嫌な暗さではないんだけど。