勉強はできるうちにしておいたほうがいいわ♪ (朝日美穂)

以前、ある会社の上の人に、「この会社で勉強させていただく」という謙虚な気持ちで働かなければならない、と言われたことがあって、そのことについて、「ふんふん、そう言えばこのタイプの人は満足するのかな」という観察も含めて、少し考えたのだが、この「勉強」という言葉…べんりだ。
やりたくない仕事をするとき、「いい勉強になる」と言えばなんだかすっきりするし、感じもいい。
恋愛がうまくいかなかったとき、「いい勉強になった」と思えば、まあ、とりあえず言語上は納得できる。


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!勉強!
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勉強かー。勉強しなさいっ!


学業の意味での勉強の価値をあまり認めようとしないタイプと、人生経験=勉強と考えるタイプは、具体的に思い出してみるとなんか重なるような気もするが、まあ気のせいだろう。私は、辛い経験は全て勉強にならなかった。辛いだけだった。いい勉強になったなんて言えないし、こういう意味での「勉強相手」として誰かのことを記憶するのも、あるいは、自分がそんなふうに誰かに記憶されるのも、ちょっといたたまれないと思うんだよね。