セールストーク

私は営業じゃないので、自分がセールストークをすることはないけど、人のセールストークをきいてると、大変なんだなーと思うことも多い。
昨日、無圧布団ーーなんか名称が違う気もするが、一種の布団を見に行った。三つ折りタイプに転がった。
「干す必要がない」ということだが、太陽が大好きな私としては、ダニのためだけじゃなく、ほかほかの布団に寝ることは幸せなので、「三つ折りで、ちょっとかたいですけど、干すために二つに曲げることはできますか」と聞いた。すると、曲げられるか否かではなく、「干さなくていいんです」という答えが返ってきた。もう一度「曲げられますか」と聞くと、もう一度「干さなくていい布団なんです」と返ってきた。
なんか、大変だなあと思った。曲げられないということは「曲げられない」と表明しなくても、じゅうぶん伝わってきたから、質問に答えたことになるのかもしれないといっしゅん思ったが、でもやっぱり曲げられないなら曲げられないと言ってもいいような気がするが、なんだろうか、この頑なさ。こんなふうに的を射ない答えをしたり、なんでもできるわけないのに「なんでもできます」とか、そんなことには使うことは時間の無駄なのに「こんなことに使えます」とか、いろいろと無意味なセールストークは多く、それでもそんなふうに世界は回るのだ。