夢うつつ。いまどちらにいるんだろう。

大学で、いい文章ばかりを厳選して、授業で読ませてくれた先生がいた。幻想的で、どこかねじれていて、切実で、可笑しい物語。わけがわからないんだけど、その文章にコミットして一生懸命近づいていくと、真実に触れたような気持ちになる、そういう文章。
すごく、いい先生だった。(ちなみに、今も、むろんご活躍されている。)
いま、仕事で文章を読むことがある。
すると、いい文章ばっか読んでた頃が、なんかの夢だったのかなと思えてくる、ということが起きる。いや、ほんとに。
文章のことなんて、私にはわからないと言うべきか。なにしろ、自分は「それ」を書けないのだし。だけどそういう理由で私がなにも言うべきではないとするなら、それはそれで不自由である。
とにかく、「これ」こそが現実だと思わなくてすむように、あの夢が現実なんだと思えるように、やっていくしかないんだと思う。なんて決意してみるのは明日から月曜日だからかしら。