暗い話なんだけど。

私が大学生のとき「その大学だったら、あの職業しかないよね」と、身近な人に繰り返し言われた。
同じ言い分をいろんなところに展開する人で、「〜だったら〜じゃないと」というのをすごく持ってて、それはもう、バスの座席から何から。今更変わらないことや、変えるつもりもないことまでさまざま。
なぜそんなに自信があるんだろうか。
知っている範囲がすごくすごく狭いのか。
自分の知っている価値観以外に世界があるなんて思いもよらないんだろうか。
既存の価値観にそわないものは矯正してあげたくなるんだろうか。
私はそれらに従わないことがほとんどで、その度に「アドバイスしてあげてるのに」、私が何かで苦しんでいたら「ほらね」と言われた。そのことは私をちょくちょく苦しめていたと思う。
求めていない予想外のものを与えられて幸せになることもあるから、そんなアドバイス求めてないからいらないと心を閉じてしまうのは臆病でもあるだろう。だけど結局私という他者といても自分しかそこに存在していないのなら。
その人が経験しえないことだからといって、経験してないなら黙ってろと言うことはできないのだから。
と、いろいろ書きましたが、まあ、なんだ、そうは言っても、自分を肯定できる人ってポジティブ。全然悪い意味じゃなくて。さんざん堂々めぐりした後に「や、自分なんてないっすから」とは一応、社会に対しては公言できないものだもの。