最近、退屈だなあ、うれしいなあ、と思うのは、多分クイック・ジャパン (Vol.18)の佐藤さんのインタビューを読んだっていうのもあるかなあ。「歌に退屈を漂わせる」「何も起こらないことに興味がある」・・と佐藤さんは発言していた、と書いてある。
…だから俺、ヒマや退屈がいいっていうより、優雅に暮らしたいんですよ、とにかく。*1(p32)
フィッシュマンズの歌をきくと、「!」とか、「☆!」とか、「???」みたいな気持ちが起こらず、静かに静かに、気持ちが微動する。そんなかんじ。(でもこの気持ちを言葉にあらわすとどーしても「大好き」になってしまって。)
小説なんかでも、抑えた文体が、いいなあ。頭を緊張させるのも好きなんだけど、なんか、コントロールされた声だと、ぼー・・・ぼー・・・っとして、かすかに沈んだり浮かんだりして、放心できる。
退屈記念に↓これを読み返してみた。
- 作者: 岡崎京子
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サニーデイサービスの歌も思い出す。
退屈しているきみの 横顔が好きなんだ 暇を持てあましてるなら 話でもしないかい
なんだかこういう関係ってうらやましいなあと、長いこと思っている。
*1:どうでもいいけど、佐藤さんって「俺」って言うのかあ。なんかいいなあ。