誰でも心のコントを持っていると思う。私にとってのそれはこれ。
「メガネ部」
90年代に大阪のテレビを見ていた当時10代、今は20代になった元子供たちにとって、このコントは黙示のように心のある部分で光を発し続ける。
とか思い返してたときに*1、曽我部さんの日記で大阪のことが書いてあって、しかも四国出身なのに一切方言がでない曽我部さんが思わず大阪弁になってて、笑った。そう曽我部さんは四国出身だけど東京の人として世界を見るひとなんじゃないかと思っていて、それは言葉の問題だけじゃなく、なんか、すっごく下北沢好きそうだし、東京好きそうだなっていう気がするから。もちろん讃岐出身として、うどんが死ぬほど好きらしいんだけど。*2
でもサニーデイ時代の「海へ出た夏の旅」*3なんかは、すっごく四国のあたたかさとか、うんうん海、近くにあるよなあ、っていう感じを思い出せる。
海へ出た夏の旅 弟連れて 松林抜けたとき 太陽が見えた ・・・
これなど、もちろん四国内といっても県は違うし、曽我部さんの育った坂出にはぜんぜん土地勘はない。でも私も私のこういう場所を持ってる。海岸まで松林(いや松じゃなかったかも)が続いてぱあっと光がさす。砂が広がる。子供達は海に向かってだあっと走る。親たちは砂浜でパラソルの下にいる。*4
そんな感じ。あー四国に帰りたくなっちゃった。いつか海の見える場所で過ごしたいな。四国には四方に山もあるけど、まあ、山はいい、どうでも。海を見ると私の心の、どっかが、静かに熱を帯びて奮い立つのを感じる。
今は東京にいるけど、それは孤独になる作業であり、若いから少しくらい孤独でもいいよっていう、若さ。
この瞬間がいつまでも続かないように。でもこの瞬間だって嫌いじゃない。
- アーティスト: サニーデイ・サービス,曽我部恵一,田中貴,自由参加隊,丸山晴茂,菊地,高野,斉藤,四家,新井
- 出版社/メーカー: ミディ
- 発売日: 1998/07/15
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